the hakata rock & photo magazine BEATMAKS #1
THE MODERN DOLLZ
昨年の東京・広島ツアーに引き続き、今年は全国ツアーを敢行した彼らが、
テープのこと、ビデオのこと、そして「博多」を取り巻くものの現状について語ってくれた。
From HAKATA with Love & Peace since 1981

モダンドールズってイギリス、それもロンドンをかなり意識してる様だけど、やっぱり日本の、博多のグループでしょ?そこらへんをどう考えてるのかな?
佐谷=う〜ん。あんまりイギリスに執着しとるわけやないけどね。 曲の5割くらいは俺が作るんやけど、イギリスの曲っぽいハナウタしか出てこんワケ。 そこに演歌のエッセンスだってやっぱり入ってくるだろうし。小さい時から、そりゃ「夜明けの停車場」みたいなのも聴きよったけど(笑)、 やっぱりイギリスものを圧倒的に多く聴きよったし。
平山=俺もビートルズに始まってストーンズとか、好きなのが全部イギリスやったもん。
MODERN DOLLZ at VIVRE屋上(840317) photo by Capt.Hard Rock松川=意識的なものじゃなくて、自然とそうなる。
佐谷=例えば柳ジョージの曲を、俺達が全く同じアレンジでやったとしてもイギリスっぽくなると思うしね。 影響されてきた音楽性の違いやね、これは。それと最近デビッド・ボウイがアメリカを意識し出したって言われるけど、やっぱりどうしてもイギリスニオイ。 「フェーム」にしても「ヤング・アメリカン」にしても…。イギリスと日本の共通点いうのは広い空がない、広い大地がない、 それで湿った音になってくるし。アメリカの音楽いうたら、実際こう広い大陸が見えてくる様な音やない? 俺そんな大陸見たことないしさ。 日本で言うと北海道の松山千春なんかはソーダイな歌を作りんしゃるけどさ(笑)。 俺なんかにゃとても書けんもん、あんな歌。

じゃ、日本人のオリジナリティーっていうと、いったい何なんでしょう?
佐谷=日本人てさ、すごい英語コンプレックス持ってると思う、音楽で歌詞をノッける場合に。 で、キャロルが解散直前に英語の歌詞で歌ってるやない、自分たちのメロディーを。 すごくいいワケそれが。ということは日本人が作るメロディーって相当良いメロディって思うよ、俺。

それは日本人から見て?
佐谷=いやもう、世界的に。だから、日本語の歌詞で、日本人の作ったメロディーの曲っていうのは、もうアッチなんか及びもつかんくらい職人芸のいい曲やと思う。 …日本人の一番の才能あるところは、どんなモノも取り入れて、それを文化にしてしまうところ。 だけん、日本の文化いうて京都、奈良だけを訪ねるのはバカと思うし、この居酒屋にしたって、 「おう、飲もうぜ、これが日本よ!」なんて飲みよるのが、これビールやない? で、和服なんてほとんど着らんちゃけ。 そういう環境の中でイギリスのいいもの、アメリカのいいものを持って来て、それでいて体の中の日本人の血いうのは相変わらず流れとる。 いいものをすべて吸収する民族やけん、音楽をする上でもすごく面白いところやと思う。
平山=外国に対してウケ入れ体制万全やない?
佐谷=外国の曲なら歌詞の意味やら全く解らんでもカッコイーッで、日本のになると歌詞がクサイとくるワケ。 すごく特殊な聴き方やない、ね。
平山=その代わり知ってる単語が一つでも出てきたら、そっからイマジネーション広げていくのは強かろうねえ。 …マーシャルのアンプの音がカッコイイっていうのは、その音ばっかりずーっと聴いてきたけんカッコイイっちゃ。 なんでチョーキングがカッコイイか言うたら、黒人がふっとい指で生ギター、チョーキングするのがカッコイイっちゃ。
佐谷=ムキになっとうよ(笑)。ほんとそうね。でもそんなんでもやっぱり日本人らしさて出てくるもん。どっかに。 俺だって東京行って自分で東京弁て思って話す言葉が絶対博多弁やもん(笑)。そういう意味では絶対隠せんと思うよ、「日本人」ていうのは。

モダンドールズの名のもとで、今メンバーが当面の目標としていることは?
佐谷=もう騎兵隊。死ぬのは覚悟で敵陣に突撃! っていうあの大将になりたい。










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<原本発行 1984年6月20日/復刻初版 1998年8月21日/改訂四版 2004年4月3日>
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