the hakata rock & photo magazine BEATMAKS #3
SHEENA
構成●小泉雪子
From HAKATA with Love & Peace since 1981
野音の裏手より客席へ、キクと髪の長い女性が、ゆっくりと階段を登る。少女2人を連れて。会場のほぼ後ろに席をとると、少女たちは配られてたチラシを細かくちぎり、即席3分間でできた紙ふぶきをまき散らす。ステージでは、ゲストのマコ先生に続いて、シーナが白の衣裳で飛び出している。予定にないプレゼントに場内が爆発した。すてきな子供たちに、いかしただんなさま。そして、女性としてあこがれ続けたシーナを観て、私はぞくぞきする気持ちをおさえられなかった。目を細め、心の中でおもいきり叫ぶ。なんてかっこいいんんだろう!!


愛情だけは負けないつもり


Sheena & ROKKETS at 福岡少年文化会館 (840107) photo by Capt.Hard Rock――――野音の時に見かけたのは、あれは柴山夫婦でしょう? 最近、ご結婚されたって聞いたんですけれど。
そう。6月にパーティやったのね、柴山さんの。

――――あの日は、ブルースバンドのウエストロードとセッションだったわけですけど、セッションってどんな感じですか?
楽しいね、ああいうの。楽屋でちょこっと打ち合わせただけで、リハーサルなんてやらないでしょ。ここでこう歌に入って、一回ブレイクするかどうか…なんて。

――――フィナーレの時には、ようこちゃんもいっしょでしたね。すごいですよね、自分より大きなスピーカーの前で、平気なんだもの。
なれてるよね。音がうるさいとか言わないしね。でもだいたいが音って、おっきいでしょ。シーナ&ロケットの時のリハーサルの時ガーンと音を出してても、ワー!! なんて来て手をたたいたりしてるから。好きなんじゃないかな、フンイキが。
二卵生だから、性格は全然ちがうみたいだけど、音楽は好きね。童謡も聴かせるよ。自分たちでレコードをかけてるみたい。どういう曲を聴かせてって言うし。
幼稚園は福岡で、1年生から二人とも、こっちなのね。でも、東京でなれて、学校も大好きだし毎日楽しんでるみたい。だから2人を見ていて、私もエンジョイしてるなぁ、いいなぁと思って…楽しみにしてるの。

――――父母会とか、出ます?
うん。目立って行くよ。目立つと子供たちも喜ぶの。あ、2人共同じクラスよ。子供たちもね、目立つことは好きなの。

――――仕事と家庭の両立って、大変でしょうね。
大変よね。体がタイヘン!! でも…愛情だけは負けないつもりだから。

――――すごい。私たちにとって理想なんですよね。女の子のファンも多いと思うんですけど…?
だと思うよ。でも男の人も多いから。ロケッツとしては半々くらいかな。コンサート見てても、女の子ばっかり!っていうのはないもんね。わりと…前に出てきてる人も、ちょうどいい感じね。

――――前に出ていった時、足をさわれれたりしません?
この間、聞いたの。誰かが私のももをさわってたって。ほんと?なんて後からこっちが聞き直すくらい。あんまりおぼえないのね。でも…あるかもねェ。


何歳まで歌うかなんてわからない


――――もともと、バンドは高校生の頃からとかやってたんですか?
やったことないの。歌は好きだったけど、バンドとしてはロケットが初めて。ロケットは、78年…かな? サンハウス解散してちょうど、きりかわりの時よね。"カモン"をレコーディングしてる時に、ハモる部分があってね。レコードだとチャック・ベリーの妹がやっているの。だから私が歌ったほうがバッチリ来るんじゃないのー? なんて歌っちゃたカンジ! 自分で楽器やろうっていう気は今だにないねェ。タンバリンぐらいかな。

――――他のバンドは、何年か福岡でやってそれから東京に来るパターンが多いんですけどロケットの場合は結成と同時に東京に来たわけですか?
そうね、ほとんどすぐだったみたい。でも福岡でも東京でも仕事が多かったから、行ったり来たりで。どこ住んでるかわからない状態だった。
 東京は好き。放送局も雑誌社も東京にあるから、仕事がしやすいでしょ。でも博多は好きとか嫌いとか….私の中では東京と博多は別のところにあるの。だから毎日帰りたいよ。












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<原本発行 1984年10月20日/復刻初版 1998年12月3日/改訂三版 2004年4月22日>
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