the hakata rock & photo magazine BEATMAKS #4
− テラモッちゃんのゴックン・ロック通信 第4回 (3) −
狂気のダイヤモンドの結晶構造解析
by 寺本祐司
From HAKATA with Love & Peace since 1981







  −3−

福岡ではテレキャスターとレスポールが大人気のようだ。個人的にはBCリッチとかアリアプロU系のギターが好きなんだけど。スタンダードなものならストラトキャスター。福岡にはアームをギャインギャイン使って弾いてくれるギタリストは居ないのか。
とにかくテレキャスかレスポール持ってクロウトっぽくやる前に若いうちはストラトを持って弾きまくって欲しい。テクが充実したらテレキャスターに変えて、ためて弾くとか。
そう言えば、以前は桐明孝治もストラトキャスターを弾いていた….。福岡にもスーパーギター小僧の出現を待つ。
ギターはさておき、ニュービート系のバンドでベースだったらこの人がいる、坂本竜太。
ムードメイカーノベースマンだ。
坂本はモダンの下鳥と同様に今は無きウィズアクション出身である。
とにかく坂本のベースはしゅごい。
"ベション、ベション"
坂本のベースはこんな音がする。
"ベション、ベション"
まさに、チョッパー坂本。
ラリー・グラハムを父に、スタンリー・クラークを兄に持つ彼はまさにベースのマシンヘッドに大濠の花火大会の花火をしかけたような白熱のプレイを聞かせる。
彼のベースを聞いたなら、
前頭葉はビンビン来るし、
前立線は痺れるし、
バルトリン氏腺もアポクリン氏腺もぐしょぐしょななる。そして次の日は三半器官が調子悪くて真っすぐに歩くことさえ困難になる。
へたっぴなリズムセクションは坂本竜太のチョッパーでアチョー。
同じくニュービート系では、セルロイドも充分ステージが楽しめる。
映画もやるし、スライドもやるし、音楽性も新規なものだし。水永の爬虫類的なボイスもすっかり板についた。でもセルロイドは、ファッションとテクノロジー、それに音楽性は常に時代を半歩リードしてるけど、ギターが間に合ってないなあ。
もう一つニュービート系について語る。これで最後だ。
ポスト・モダン・ドールズ、福岡のロック先頭集団をぴったりとマークしているのがアップビートだ。
このバンドはとにかくルックスが良い。特に広石は若手ナンバーワンであろう。メンバー全員、ファッションにも統一性があり、将来が嘱望される。
広石も単なるロック美少年に終って欲しくない。佐谷光敏ばりのステージアクションもかなり充実して来た。これからも努力一心、やるところまでやれば、かなりの線まで行けると思われる。
このバンドは最近カバーながらもライブで味のある曲を聞かせる。"ディドリーム・ビリーバー"がそれである。原曲そのままのアレンジだが、バンド全員の若さと、この曲の若さが一体化して、ライブでこの曲を聞くと帰って寝つきが良い。
このカバーを演って、アップビートはこれから彼らが何をやるかの手がかりを掴んだようである。
アップビートは単なるロック美少年集団に終らず、光輝く狂ったダイヤモンドになって欲しい。
……
……

"もし僕が発狂しても今まで通りに優しくしてくれるかい?"
――シド・バレット――



(文中イラスト/寺本祐司)
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<原本発行 1984年12月20日/復刻初版 1998年9月17日/改訂四版 2004年3月28日>
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