the hakata rock & photo magazine BEATMAKS #5
THE ACCIDENTS
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■それで?
原島=そうなるとローカルにオフィスを置いてやっていくちゅう方法が今からどんどん増えて来るんじゃないかと思う。イギリスじゃスティッフとかバージンとかのレーベルがもう5、6年前から頑張ってやってることで、どんどんいいアーティスト自分とこに集めてレコード作って、そしてそこでメジャーのディストリビューション使うって方法でずいぶんと成果を上げてきとるやない?日本にもそのムーブメントがここ最近移って来よっちゃない。

■独自のレーベルを作って活動するってこと?
原島=基本的にはそうよね。俺達メジャーとマイナーの中間みたいなもんだから......マイジャー(笑)よね。
樋口=昔ならメジャーからレコード出すイコール東京に行って住む、っちゅう感じやったけどそうやってインディーズの発展でもう地方に住んだままでもやっていける状態になってきとるっちゃないかね。
原島宏和 (vo)原島=結局ね、東京とローカルの差っていうのはね、たったひとつしかなかったんよ。メディア。なんでみんな東京行くかっていったらメディアの問題以外の何ものでもなかったんよ。いわゆる雑誌があります、テレビがあります、ラジオがあります、と。媒体関係、広告関係とかそんなんが全部東京にあったから、じゃ行かなしょうがないな、ちゅう基本理念があったわけじゃない?ローカルにおったら情報の伝達が遅いから。例えばね、少年サンデーが東京じゃ水曜日に発売されるのに福岡じゃ金曜日(笑)という感覚やったわけやない?それが今はほとんど同時か遅れても半日ぐらいのもんだとかさ。じゃあそういう時にね、わざわざ東京まで出て行って囲われたりする......意味がないんじゃないかと。

■それはメジャーイコール東京のための布石・作戦というんではなくて、もともとそういう立場を狙ってたわけですね?
樋口=そうね。
原島=確かに今までとは大きく変わるってんじゃないし、ある意味じゃ退屈なとこだってあるけどね。その代り今までは例えばこっちに 1ヶ月いて他に 3〜4 日っていってたのが逆になる可能性はあるけど。
樋口=結局東京にいてもツアーとかプロモートで各地回って帰って来るところは東京だから、それが福岡になっただけのことよね。
原島=経済的な問題も解消するけど、それより大事なのは精神的な余裕やろ?こっちにおるってことはやっぱし気分的に楽やしね。

■それは大きいな。じゃあと残る問題はレコード制作上での制約なんだけど、そのへんは?
原島=今回に限ってはそりゃ全然問題ない。ほとんど俺達のいいようにするっていうことで話をしてるから。
樋口=そういうところまで時代ともに移り変って来とっちゃん。前はレコード会社側の完全な囲いの中で作るもんやったけど。
原島=結局こう音楽が多様化して来たら、そのひとつひとつについてはとても関与出来んようになって来たんよ。ほんとたっくさんの音楽が生まれて来よるやろ?
樋口=何が売れるかわからんしね。
原島=そうそう。ひとつの素材があったらこういじくってこうすりゃ売れるっちゅう時代やなくなっとうやろ?だから素材をもうそのまま持って来て、その代り成功するも失敗するも俺達側にかかっとる、いうふうなね。

■レコード会社側の持ってるマニュアルではコントロールできないほどの音楽の多様化、だ。
原島=うん、だから例えば昔なら吉田拓郎が一人出りゃ、また同じようなのを探してくりゃいい時代だったんだよ。ところが今はちがう。何が売れてもおかしくないんよ。








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<原本発行 1985年2月20日/復刻初版 2001年3月8日/改訂三版 2004年3月31日>
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