the hakata rock & photo magazine BEATMAKS #5
STAR CLUB
From HAKATA with Love & Peace since 1981
●パワーの蓄積か。
 メジャー展開して、それにバンド自体ついていけるかどうかっていうことで。無理な展開しちゃうと1枚出して終りだとかさ、それでも売れればそのまま何らかの流れに乗って行っちゃうかも知んないけど、売れなかった場合、バンドが崩壊する危険性が充分あるよね。そしてまた売れなくても、また元のように自主制作でやっていく力があるかっていうことでね。今のスター・クラブだったら、たとえ今度のレコードが売れなくても、自主制作でやっていける自信があったから、じゃあメジャーから出そうか、と。

●ところで "Right-side"と"Left-side"っていうのは?
 基本的には意味はない。よくあるじゃない、そういうのって。だからそんな中で、使われていないヤツを使おうということで。

●"Right"の方は曲と曲の間がすごく詰まってるんだけど、"Left"の方は通常通りあいてるっていうのは何か意図が?
 聴き手がどういうふうに受けとめたかは知らないけど、俺達自身で「これなら1枚LP通して聴けるな」って感じるようにやってみたわけ。ほら最近LP1枚通して聴けるのって少ないじゃない?1曲聴いちゃうとあとはどうでもいいや、みたいのが多くてさ。アルバムとしてのトータル性を重視したかったんだよね。

●"Left"の方には割と最近の曲が入っているんじゃないですか?
 うん、だいたいだけどそんな感じかな。("Left"の方には)ギターのLouが作った曲が多いんだよね。新しくスター・クラブのファンになってくれた人はどうかわかんないけど、割と長く聴いてくれている人には"Right"の方が馴じみ易いかも知れない。いわゆるパンクっぽい曲が多いから。"Left"にはそういう人達にとってはちょっと異質にも思えそうな曲も入ってるからね。

●レコード聴いてるとどうしても歌詞が気になってしょうがないんですけど、ライブは全然気にならないんですよ、僕の場合。
 ホールでなくてライブハウスでやる場合、特にボーカルの音ってすごく崩れるよね。だけどパンク系のバンドって歌詞がどうのこうのより、その場の雰囲気の流れ方がすごく重要になってくるんだ、ライブにおいては。だからライブでワーッとなっても、そのワーッってなる中にひとつのパワーが出てくればOKなんだよね。勿論演奏はうまくやったほうがいいんだけど、純粋にスター・クラブの「音楽」自体を楽しみたいんなら、ジョン・レノンじゃないけど家でレコード聴いてくれって言いたいね。俺の書いた詞、それをひとつの詩として味わいたんならレコード聴いてくれた方がいいよね。そしてライブハウスに来たなら、何よりもバンドと客が一緒になってつくるその場の流れっていうのが一番大切だと思う。ダンス・ミュージックでいいんだよ、ライブにおいては。世間一般で言うダンス・ミュージックとはほど遠いんだけど(笑)

●今回のアルバム中の"World Peace"ではモロ政治的なことが歌われていますが、その方向に対する姿勢については?
 うん、今回はあの1曲だけだね、割と政治色ってのが濃いのは。基本的にスタ・ークラブは政治的なバンドじゃないんだ。それよりももっと日常的・・・・・あくまで人間のモラル的な部分だよね、俺の書く歌詞ってのは。そっから枝葉が出ていって、そうすると今絶対無視出来ないのが戦争だよ。核。これは歌わざるを得ない。・・・・ただ、今のパンクの流行と受けとめられる部分が大きいよね。反戦反核ってのは。それは悲しいと言えば悲しいことなんだけど・・・・・だけどロックによる「変革」ってのは絶対ある。例えば反戦って言うんだったら直後そのたぐいの運動に参加したほうがてっとり早い、っていう人もいるよね。だけど、ロックで変え得るものも絶対あるんだよね。スター・クラブが狙うのは・・・・・スロー・ヘースながらも、一人一人の聴いてるヤツ自らによる自分自身の変革。例えばそれを反戦反核に限って言えば、何も関心がないところから、「戦争はダメなんだ戦争はダメなんだ」って思うようになる。思うだけだったのかいろんなデモに参加したりしだす。もっと過激な行動にでたりするようになってくる。こういうのってすごく時間がかかると思うんだよね。だけど一番重要なことなんだ。スロー・ヘースながらも、絶対に確実な方法なんだよね、ロックによる変革は。













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<原本発行 1985年2月20日/復刻初版 2004年8月8日>
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