the hakata rock & photo magazine BEATMAKS #6
THE MODERN DOLLZ
Changing into Eccentric Dandies #5
●構成:田原一晃  
From HAKATA with Love & Peace since 1981
「俺らアマチュアやけん、て諦めとったら何もできん」by 松川

抽象的な話が続いたんで、軽い話でもしましょう。最近プロモ・ビデオで気に入ったのとかあります?
■小峰■も〜う氾濫しとうもんね。おまけにどれもこれもストーリーストーリーしてて。そこへいくと今回のモダン・ドールズのビデオは(笑)。いや冗談抜きで。
松川泰之 at 須崎公園 (OCT84)■松川■この1年であっという間に増えたもんねえ、それも同じような時間帯で。
■佐谷■でも不思議に思うのは、番組は氾濫しとう割には日本のミュージシャンのがほとんどオンエアされんやない? あれどうかしてわからんけど。

金をあんまりかけんから、ショボイものになってしまうっていうのはあるんでしょうね。
■佐谷■う〜ん、それもあるやろうけどね。それと、一般にクリエイティブな仕事しよるて言われとう人ほど、なんか51番目の州を作っていきよう気もするね。例えばオリンピックとかあったらみんな日本選手応援するやない? なのになんでロック・バンドのことになったら、ああいう状況なんかねと思う。
■小峰■海外のビデオは俺だって見たいから流してほしいけど、その他にもね、特に地元局なんかは少しづつでもいいけん日本のバンドとか地元のバンドとかを紹介してもいいっちゃないかね。
■佐谷■そうね、それで視聴率下がるなんてことはないと思うし。そういった意味じゃ、例えば都久志会館なんかもね、バンド側の姿勢の話やけど、もっと地元のバンドが利用していいっちゃん。

…う〜ん、でも普通ライブハウスとか、たまに例えばビブレでやったりしてるバンドにとって、やっぱり「都久志会館!? えーっ!?」となると思うけど。
■佐谷■正直言って俺達だって赤字覚悟だったわけ、実際客が集まってくれたからいいようなもんの。でももし赤字だったとしても、毎回ビブレなりなんなり来てくれようファンに対して、もう一歩踏み出して都久志会館で俺達のライブを見せてやることに意味があると思うっちゃんね。例えばの話、モダン・ドールズが日本武道館でやることになったと。客は都久志会館の650人しか来てくれんかもしれん。大赤字こくこと、そりゃもうわかっとう。でもね、その650人が武道館で俺達のライブ観てくれて満足してくれたなら、俺はもう充分やった価値はあると思うわけ。

そう言えばこの前都久志でショックっていうヘビメタのアマチュア・バンドがギグやって、客はそんなに多くなかったけど、盛り上がって…。
■佐谷■それよね。すごくいい傾向やと俺は思う。
■松川■アマチュアやけんどこそこじゃ出来んとかいうのは自分で自分の首締めよるようなもんだと思う。出来ることはたくさんあるし、まだまだ。こげんこと言いよると、またアイツ偉そうな…とか言われるやろうけど、ほんと若いバンドには頑張ってもらいたいし、もちろん俺達だって次の一歩のことを考えようわけやけど。
■佐谷■レコード・デビューしたらプロだとか、そうじゃなかったらアマチュアだとかあるけど、俺は違うっちゃないかいなと思う。金使うとったらカッコいい、金使ってなかったらカッコ悪いの2つが全てじゃないと思うし、そういう意味じゃ俺達はそんじょそこらのバンドよりはプロ意識は強いほうやと思っとうし。そうやなかったらポスターにしてもTVスポットにしても、そんなプロモートなんか手間暇かけるだけ……ね? それからいつも思っとうのは、モダン・ドールズを好きっていうファンの奴がおっったら、そいつが友達に「モダン・ドールズってスゴイとよ!」ってね、自慢できるようなね、バンドやなからないかんと思ってて。だってかわいそうに「実はあたし、○○○○のファンでね…」なんて……。そういうバンドにはなりたくないと常々思っとうよ。



7年前、結成されたばかりのモダン・ドールズという名のバンドが博多の街のライブ・ハウスで初めてステージに立った時、客は20人だった。佐谷はその20人のために次のステップを踏み出さなければならないと感じた。「今俺達はまず第一に、来てくれた客をどう満足させるかということにすごく純粋になれていると思う。決っしてきれいごと言ってるんじゃなくて。」7年たった今もやはりモダン・ドールズは同じことを考え続けている。












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<原本発行 1985年4月20日/復刻初版 1998年10月18日/改訂二版 2000年12月29日>
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