the hakata rock & photo magazine BEATMAKS #7
Review! Gigs #7 - May 5,1985 -
天神開放地帯 at 天神ビブレ21屋上
From HAKATA with Love & Peace since 1981









 毎年恒例の天神開放地帯。去年は3月だったからちょっと寒かった。今年はピーカン続きのゴールデン・ウィーク、いやヨカッタヨカッタと思いきや・・・・。前夜半からの雨はとうとう開演時間の12時30分になっても降り止まず、「予定通り行います」と主催者側の発表はあったものの、晴天の下での大イベントを期待していた1300人のファンは半分あきらめ顔。階下のビブレホール前で他イベント模擬店の店番していた学生サンよ、屋上で熱いコーヒーでも売りゃ儲かったぜー。
 いっこうに衰えを見せない雨の中で、一番手ジャンキー・ヒップ・シェイクが登場。ドラムセットだけは少しでも濡れたらオジャンなので透明ビニールで作られたテントの中に設置されている。(アンジーの水戸はこれを称して、「ビニールハウスのかいわれ大根」と言った)びしょ濡れになりながらいつもと変わらない骨っぽい演奏、それにジュン(vo)のハチャメチャなアクションが効いてか、うつむき加減だった客もようやくリズムをとり始める。
アップ・ビート 続いて会場を盛り上げようと奮闘したのがアクシデンツ。このライブのあと甘木に直行というスケジュールのため、ネームバリューの割には早めな出演となった。天神一帯、果ては中洲にまで聞こえるような大声で「元気出せよォ、ホラ!!」と挑発するスマイリー原島(vo)、弦からしずくをしたたらせながらプレイする樋口、後藤(g)にだんだんノッてきた客は声援で応える。
 マニッシュ・ボーイズは昔懐かしいダウンタウン・ブギウギ・バンド風の白いツナギを着て登場。その代わり総天然色のペンキでベットリ汚して(?)ある。渡辺正一(g)のレスポールには衣装と同じようなペイント。
 ここまでは偶然かどうか割合ガツンゴツンのロックンロール・バンドが続いたため、何度も言うようだが、客の方も当初に比べ随分リラックスしてきたようだ。途中から雨が降り出すとかならまだしも、最初っからああもザンザン降りじゃ盛り上がるどころの話じゃないが、それまでの3バンドが熱演してくれたおかげでずっといい雰囲気になったし、幸いな事にマニッシュのステージが終わる頃には雨もだいぶ小降りになった。次のアップビートの時はたったの数分間だったが晴れ間も見えたりしたくらいだ。
 この日予想以上の素晴らしいステージを見せてくれたのがアップビート。選曲のよさと元気のいいアクションもさることながら、いつもは余りしゃべらない広石武彦(vo)が狂ったように客を挑発、調子ずいたファンが広石を客席へ引きずり込むという興奮の一場面も見られた。
アンジー さて後半戦は久し振り博多ライブのキッズ。新メンバー川口ユージ(b)顔見せということもあり、再び降り出した雨も、もう気にならない。因みに去年の天神開放地帯は現在脱退しているマサキ(dr)の顔見せだった。いくつか新曲も披露したが、前もってラジオで流してあるので客も面食らうことなくノッている。いつもになく桐明に気合が入っていたように思う。
 続くアンジー、トリのモダンドールズ、といつもながらの手堅いパフォーマンスを提供してくれた。
 去年から引き続いての登場はキッズとモダンドールズの2バンドで、JHS、マニッシュボーイズ、アップビートと割合新手のグループも出演というバラエティに富んだ顔ぶれが雨にもかかわらず昨年の倍をはるかに上回る観客を動員することになったんだと思う。しかも今回は有料だったのに、である(500円という非常に良心的な値段であった)。
 「お祭り」という雰囲気を残しながら、ゼヒ今後も続けていってほしいものだ。あっ、タイトルは「天神解放地帯」てのはダメでしょうか?いかんいかん、祭りなんだから、よォ。



(田原一晃)
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<原本発行 1985年6月20日/復刻初版 2001年3月25日>
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