the hakata rock & photo magazine BEATMAKS #8
森山達也
interview
From HAKATA with Love & Peace since 1981
●ロック映画?
 俗に言うロック映画とかじゃなくて......全編に俺達の曲使われてて......タッチが速いんよね。ストーリーの展開が。余分なところは全部省いてね。要するに説明がないわけ、言葉とかセリフによる説明が。なるべく説明減らして、アクションをボンボン入れて、それを流れよう音楽で説明しようちゅう。絵と流れる音楽だけでわかるヤツにはわかる、わからん人には「なんかわからん映画やね」ってなる可能性もある。

●今後また機会がもしあるなら、また映画やってみたいなんてことは?
 いやあ、やっぱりロックがいいなあって今は思っとうね。映画製作ってほんと大人数で動くし、とりあえず時間かかるわけ。それだけでもうイライラして(笑)。本番!って言われた時だけ集中していかないかん。やたらと疲れた。ロックの場合はちゃんとバンドのメンバーがいて、パチッ!指一本で音楽作れるしね。カウントですぐ始められるわけじゃない?やっぱりロックン・ロールってのは現実的やなと思う、俺にとっては。それだけでもう何かを表現できるロックちゅうのは、一番今世の中に合っとると思うよね。

●ところでなぜ今森山さんがソロの作品を出したわけですか?
 いや、本当はもっと早く出したかったっちゃけど。実際ソロやりたいっていう話を出したのは100−Pツアーの途中でね、山陰の方に行っとる時にウチの事務所の社長が来てさ。「なんか面白いことない?」って俺が言ったわけ。「ないねえ」「じゃソロでもさせてもらえん?」「それ面白いね!」みたいな話になってさ。自分の中では去年から計画中だった。でもなんせ100−Pツアー中やったし、ツアー終ったらちゃんとしたモッズのレコード作りたい...欲求としてはそっちの方が強いけんね。であれこれしよって、たまたま時期が今になったちゅう......。よく考えたら今しかなかったわけ、ツアー終って、モッズのレコーディングして、映画撮影して......。

●全くモッズというバンドとは離れたところでの活動なんですか?
 離れたところでやりたいし、やりようつもりで。まだレコードしか作ってないんやけど。例えば自分で詞と曲書いて、じゃモッズをバックにレコード作ろうてなったら、結局モッズのレコードと同じになってしまうと思うわけ。やっぱりモッズにはモッズのリズム隊があるし、スタジオ・ミュージシャンには叩き出せんノリちゅうのを持っとるしね、いい意味でも悪い意味でも。ギターにしても、譜面にできんところで俺達演奏してしまうけんさ。

●ソロ活動のコンセプトというと?
 プロデューサーの土屋さんと話したのは、俺が今までモッズやってきたどうのこうのはもうヌキでね、今まで13年間ただ単に歌い続けてきた男として曲を作ってレコードにしようっていうこと。まずひとりのシンガーとしてレコードを作ろうっていう部分よね。

●なるほど
 それもあるけど、もうひとつには、遊びたいっていうかね。映画もそれなわけ。モッズってキッチリキッチリやってきたバンドやない?キッチリとレコード出して、ツアーして、ロンドンやら行ってライブもやったり、外人のアーティストのレコーディングにも参加したり、短い時間にいろんなことやってきたと思うわけ。マメに動いてきたしね。ところが疲れることがあるよね、そのモッズちゅう名前に。客が抱いているイメージもあろうし、マスコミが勝手に書き出すキャッチ・コピーやら......。自分達もついそういうのにノセられてしまう時もあったしね、一時期は。でも今は皆んなフッ切って俺達は俺達だみたいなとこでやっとるけどね。そういった部分で、「そろそろ皆んな遊ぼうゼ」ちゅう雰囲気になっとうわけ。それで今まで俺達が言って来たこと、言いたいことちゅうのは客にはもう分かっとうと思うしね。わからんならついてくる必要もないと思う。わかっとうと信じた上で、約束した上で、次は俺達もっともっと面白いことをやりますっていうので、いい結果になるかどうかは別として、たまたま映画作るとか俺がソロやるとかになったわけ。そんな遊びゴゴロでみんなに聴いてもらえたら、俺もウレシイね。










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<原本発行 1985年8月20日/復刻初版 2001年4月18日/改訂二版 2004年4月21日>
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