the hakata rock & photo magazine BEATMAKS #9
Review! Gigs #9 - September 15,1985 -
Roll Over V at 福岡ビブレホール
From HAKATA with Love & Peace since 1981









 ボディーズがまだ「ヒアーズ・ザ・ボディーズ」と名乗っていた1984年6月当時、スタジオ練習仲間のバンドと共同企画で開催したギグが ”Roll Over Challenge T”。多少タイトルほかに変更はあったものの、今回はその3回目というわけだ。
 最初は女の子4人バンドのプレイハウス。何よりもライブ慣れしていないのがステージングに表れていたけど、ただドラムスだけは割合しっかりしていた。ジョニー・サンダースのカバーが出て来るところにこのバンドの色が集約されている。
 「最近いいバンドない?」といろんな人によく訪ねることがあって、「うーん」と考え込んでしまう人は除いて、よく返ってくる答えが「シャムってのがなかなか気合入っとうよ」というものだった。これは一度観なきゃ、と情報誌をめくっていたら、この日のライブに出演するという。そんなワケで今回このライブに出かけた目的のひとつが、次に登場したザ・シャムを観ることだった。
 若けりゃいいってもんでもないが、このシャムという高校生の四人組、ハッキリ言ってハタチ過ぎてもいっこうにラチの開きそうにないヘボ・バンドよりは数段勝っていた。ウマいヘタなんか全く抜きにしてもだ。前半はアップテンポ・タテノリ・ロックンロールの全力乱射。このまま最後まで突っ走るかと思えば、後半はいきなり少々演劇がかった(?)ポジティブ・パンクの世界。ボーカルが赤いバラの花びらをヒラヒラと散らせば、バックの3人は気狂いじみた撃音をこれまた客席に散らしまくる。後でギタリストが「あの後半部分は今日初めて試みたことなんだけど、身内じゃどうも不評でした」と苦笑いしていたが、俺としては後半があったからこそライブ、またそれから受ける印象が立体的になったように感じる。この日のトリのボディーズとこのシャム、2バンドにアンコールがかかった。
 次のロジャーで中半戦に突入。「博多っぽくないバンドでしょ?」と言っていたボーカルは元セブンティーン、ベースは元スナッフ。ステージがチョイと地味めだったのが残念。ところで「博多っぽいバンド」「博多っぽい音」なんて実際博多でバンドやってる人間、博多でバンドを観てる人にはワカンないもんだと思うけどなあ。かえって博多意外に住んでる人達だけがそういう感覚でバンドを観ることができる・・・・・と思うんだけど、イカガ?これは東京の友人宅で「ジャンピング・ジャム」のレコードを聴きながらその友人と話し、実感したこと。
 以前ゼルダや少年ナイフのコピーなんか演ってた女の子3人組のミラクルズ。2年くらい前に観た時はホント淋しい演奏だったけど、今回テクニックが驚くほど上達していた。コンセント・ピックス風な路線に活路を見出したのか?「オトコはズルイ」「オトコはヒキョウ」と連発で叫ばれ思わずこっちが恐縮していたところに突然 ”Hippy Hippy Shake”が出てくるからどうしていいかわからない(!?)。そう言えばギタリストの格好、どっかで見たぜ?あ、アンジーのジョージだ(笑)。
 そして最後にボディーズ。最近ヤケにボディーズのステージ観てるなあ。博多最多出場賞モンじゃないか?今月もう一回ライブがあるのでそっちでまとめることにしようと思う。年末には都久志で”Roll Over ”を開くというから期待したい。



(松木 隆)
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<原本発行 1985年10月20日/改訂二版 2005年2月14日>
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