the hakata rock & photo magazine BEATMAKS #9
Review! Gigs #9 - September 16,1985 -
Mode is Spicy at 福岡ビブレホール
From HAKATA with Love & Peace since 1981









 「流行創作隊」のソロ・コンサート、今回は "Mode is Spicy"ときた。ポスターのデザインのほうも、テーブルの上に白い皿があり、スパゲティ屋サンでお馴じみタバスコのびんがのっかっている。横には封を切ったマルボロの箱。テーブルを前にして座っているのはもちろんボーカルのマサ君だ。そのバックにメンバー達。キーボードのヒカリ嬢はウエイトレスさんになってる。マサ君の表情が微妙。これからこのスパイスを、誰が何の料理に使うんだろう?まさかこのままタバスコだけ飲んでしまう(うへえ)ことはないだろうから、マサ君が使うにしてもやっぱり料理が運ばれてくるのを待ってるんだ・・・・・なんて深ヨミはこれくらいにしてギグ・レポートに移ろう。
 まずゲストに2バンド。始めはドノ。自主制作テープ「ミッドナイト・シアター」の発売(本誌7号で紹介)がバンドの活動開始だったけど、メンバーがようやく決定、本格的なライブは今日が初めて。リーダーのコージ君(vo,g)を中心に、ベース、キーボード。ドラムマシンが刻むリズムにパーカショニストがシモンズでアクセントをつける。前記の自主テープよりはずいぶんいい演奏だったように思う。ただ、やはりダンサブルなところを狙うならサウンド的にもう少しストレートなところがあってもよかったんじゃないだろうか。ああいう、少しアンニュイな部分を持ったポップグループというのは珍しいから今後に期待したい。
 続いてトゥ・フェイス。メンバー平均年齢17才の高校生バンド。演奏技術ウンヌンはまあ置いとくとして、最近の高校生バンドといえば、そのほとんどがヘヴィ・メタルかハードコアといったところ。そうじゃないバンドは極く少数だし、それでコピーじゃなくオリジナルをやっているものというとさらに限られてくるだろう。このトゥ・フェイスはそんな極く極く限られたバンドのひとつ、ということになる・・・・・と思いつつ聴いていたが、ひとつ気付いたのは(あくまで直観なので断定するにはムリがあるかも知れないがあえて書けば)、曲の底辺に流れる感性がヘヴィ・メタルなのだ。例えば少々大仰でかつ直線的な歌詞。例えばコード進行(特に曲が短調<マイナー・キー>の時)。表面的なアレンジこそ最近の「日本のロック」によく聴かれるものだけど、出発点はメタルとよく似たところにあるような気がしたのだ、あくまで直感だけど。これはいま考察中なので、保留ということでひとつ。
 さてモード・メーカー。爆発音とともに特設の幕が上がると、まばゆいばかりの照明。右に左に、上から下から、うしろから前からどうぞってな具合に、七色光線の波状攻撃。いやあ絶景かな〜。ビブレのステージに、計40個のライトで照らされる。普段は12個というからこれはスゴイ。おまけにそこで計6人のメンバーが所狭しと半ば踊りながら演奏。こんなにニギニギしいステージをビブレで見られるとは思わなかった。
 以前ドラムマシンで演奏していた部分が、本田ヒロシの加入で生ドラムになっているが、このほうがかえって曲が小気味よくなったし、坂本竜太のベースがイキイキしたようだ。ドラムマシンだと曲によっては軽くなりすぎる傾向があったのがこれで解消された。生ドラムとの併用は絶対成功である。




(八島 広一)
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<原本発行 1985年10月20日/改訂二版 2005年2月14日>
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