the hakata rock & photo magazine BEATMAKS #9
Review! Gigs #9 - September 28,1985 -
ROCKTRIP#4 at 福岡ビブレホール
From HAKATA with Love & Peace since 1981









 最近思うのは、いまだに、「ビート」、もっと正確に言えば「博多<めんたい>ビート」ってことに変なこだわり方をしている人が、演る側にも聴く側にも多勢いるということだ。
 博多で活動しているバンドで、それが「パンク」でも「ヘヴィメタル」でも「ニューウェイブ」でもなければ、もうみんな「ビートバンド」なわけ?
 俺が言いたいのは「ビート」に限らず「パンク」だって「ヘヴィメタル」だって、そんなくだらないレッテル貼り、ジャンル分けなんてもういい加減やめようじゃないの、そういうことなんだ。
 ジャンル分けっていう行為は音楽雑誌や電波媒体などのメディアでよく見られる。つまりある音楽なりバンドなりについて他人に伝えようとするときに使われる手段だ。だからレコード屋さんの棚の間仕切りにも使われる。だけどその全て、断言するけどその100%、内容を正しく伝達する「ジャンル」の名称にはなっていない。要するに、ないほうがホントはいいんだけど、ないと困るという必要悪なわけだ。だからもし使うとすれば、使うときに生じる「害」を最小限にしなくちゃいけないのは当然だ。
 車だってなけりゃ公害も事故も起らない。だけどないとまた困る。だから排ガス規正をするとか交通ルールを作るとかで「害」を最小に抑えようとしているわけでしょう?
 結局うまく使えばいい、という単純な結論になるわけだけど、「ジャンル分け」ということについては、あまりにみんな無頓着だと思うのよ。それにこだわっていろんなバンド、音楽をムリヤリひとつのワクに閉じ込めようとするから、それぞれの個性が見えなくなってきてる、または見ようとしないってことになってんじゃないか・・・・・。
 そんな人に言わせりゃ当日出演したフェイクス、ボディーズ、ヒートウェイブ、ティーンエイジ・ニュースの4バンド、全て「ビートバンド」ってなことになるんだろうけど、なんとかわいそうな人じゃないか。バンドが10ありゃ「ジャンル」も10、100あれば100というのが俺の意見だけど、どんなもんで。
 さてこの日一番の目玉とも言える存在だったのがティーンエイジ・ニュースwithエミ。8月18日「徒楽夢ロッキンライブ85」の時はただの3曲しか演らなかったから、本格的なステージはこの日が初ともいえる。ベースにメンバーチェンジがあり間もない、体調がよくない(?)などの悪条件が重なり、彼ら本来が持っているだろうパワーを充分発揮できたステージではなかったと思う。太田黒エミヒップス時代の曲が予想以上にたくさん出てきたことは昔からのファンにとってはうれしいことだっただろう。ともかく次のステージはゼヒ期待したい。
 テープを発売したフェイクス、最近ライブが目立つボディーズ、ともにいいステージだった。どちらもライブのたびによくなってきている。
 本人たちは「今日はイマイチ」などと漏らしていたけど、この日俺が一番ノッたのはヒートウェイブ。以前のハードさは少々なりをひそめたところもあるが、曲の「流れ」が一段と大きくなり、ジワッと心地よい。あれだ、「北風さんと太陽さん」の太陽みたいなもんじゃないかな。



(竹下真人)
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<原本発行 1985年10月20日/改訂二版 2005年2月14日>
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