the hakata rock & photo magazine BEATMAKS #10
ANGIE
カセットマガジン・ビデオの発売・全国ツアーと巧みなフットワークをみせた85年のアンジー。
自主制作アルバム「嘆きのばんび」発表を語る。「まだまだ満足しとくワケにゃいかんよ!」
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● 制作費がかかる(笑)ってことをヌキにしても?
華之介=うん、そうじゃなくて、レコードっていうモノ、媒体自体への思い入れがカセットとはまるで違うわけよ。そういうのってたぶん俺らが最後の世代じゃないかと思うんよ。今の中高生あたりになるとレコード持ってなくても、それをコピーしたカセットでいいや、みたいなとこあるじゃない?でも俺は、ダムドでもなんでも、カセットもいいけど一応レコードは持っておきたい(笑)。その段階からしてもう思い入れが違う。だからカセットマガジンだけじゃなくてビデオも作ったし、ラジオに出ていろんなことしゃべったし、やれと言われれば演劇だってやるかも知れんけど、やっぱ一番のポイントていうか、売りたいものはレコードだと。

● でもアンジーのファン層って、その「レコードに対する思い入れ」が薄い世代が多いんじゃない?
華之介=うん、こっち側が思い入れしとるほどはないと思ってる。でも今回レコード作って売るというのは、半分は自分がそうしたかったからやった、ていうのがあるから。……こういうとカセットマガジンがいかにも手抜きで、どうでもいいものだったように思われるかも知れんけど、もちろん決してそうじゃなかった。あれはあれで慎重にやったよ。「木偶の坊」に比べりゃ「ガセネタ」なんか録り方からして工夫の度合いが違うもんね。だけどレコードになると話は全然別次元なわけ。

● なるほどね、ブースカなんかはどう?
ブースカ=う〜ん、まさにその通り(笑)。みんな好き勝手なことしよるようやけど、最終的な目標というか、それはもう定まってるから、何も言わんでも力を入れるところっていうのはわかっとるみたいな……カセットマガジンだってビデオだって、バコーン!とがんばったけど、ホント過程でしかないというか……とにかく俺たちはヤル気があるということだ!(全員爆笑)

ANGIE● そうするとカセットマガジンの第4弾てのは出るのかな?
華之介=まだわからんけど……出るとすればたぶんライブじゃないかな、ベスト曲集みたいな。完全限定で、それこそマニア向けみたいな(笑)。わからんけどね。

● カセットマガジンは自分たちだけで作ってきたわけだけど、今回レコード制作にあたって初めてプロデューサーがついたわけだよね?
華之介=やっぱり大きかった、第三者が入るってのは。なんていうかな……客観的な目が入るのが……。
ジョージ=曲に対しての考え方。バンド内だけだといくら変わった考え方をしたつもりになっても、どうしても固定観念から抜け出せんわけよ。でもある程度曲ができあがったところに客観的な目が入ると、俺らだけでは思ってもみなかったようなアイディアとかが出てきたね。それは実感した。

● 例えば具体的には?
華之介=このソロは省いたほうがいいんじゃない?とか。
ジョージ=ここはただガツンのゴツンだけじゃなくて、もうちょっと奥が深いんじゃない?とかね。
華之介=ああそうかって思うところがいっぱいあった。でもそう言われても自分で納得しないところはそのままで通したけどね。
ジョージ=……姿勢が変わったね、曲に対する。
華之介=そうやね、とりあえずレコーディングした曲だけは。この何か月かはレコーディングする曲だけに全て集中してきたから。
がちゃ彦=それ以外の曲はライブじゃできん。ガタガタやろうね。
華之介=うん、それ以外の曲はレコーディングが終わってから、今度は自分たちだけで練り直さんと。
ジョージ=そのときになったらだいぶ見方が変っとるやろうね。
華之介=ライブでやったとしてもね、自分たちが……スカーッとせんやろうね。気持ちが悪い。納得せんままその曲をやるってのは。
ブースカ=ホントは全て曲をもう一回見つめ直さんといけん時期やったんやけど、たまたま今回のレコーディングがいいキッカケになった。
がちゃ彦=おっ、キマッタね!(笑)。
ジョージ=そげんたい俺の思うとったことも!(笑)










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<原本発行 1985年12月20日/復刻初版 1999年4月12日/改訂三版 2004年4月21日>
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