★ヘェー・・・・・
その頃デモテープも作った。水原弘(という歌手がいたの)の「黒い花びら」と「恋のカクテル」、それにフランク永井(という歌手も・・・いる)の「君恋し」の3曲をアレンジして。言うなればハード歌謡(笑)。こういうのって俺のルーツだと思う。それにビートルズで音楽に目覚めたって人じゃなかったからね。
ただバックの演奏が俺の意図する事がわからんでパンクみたいになったんで途中でやめた。そしたらストレイキャッツが出て来てね。今でも思うんだけど、昭和40年までの歌謡曲っていい歌が多いんよ。
それから彼の活動は、本誌の読者も御承知の通り、ロケッツやARB,ルースターズ等の作詞を手がけ、一方で83年にサンハウスは一時再結成を果たし「クレイジーダイアモンズ」という名のライブLPを発表、福岡でも小戸公園のステージに立った。
さて、先号で紹介したL.P.「SENTIMENTAL FOOD」は聴いてもらえたかな?僕自身、唐突な印象も否めなかったが、ジャケットを手にした瞬間、これは大丈夫だと確信。中身に関しては、先号のインタビューを参考にしてもらうとして、サンハウス時代のブルースを基本においた求心的な音造りに比べ、色彩を増し、ロックっぽさに捕われずヴォーカルのイメージを重視したサウンドとなった点だ。
[好きな事をやるだけ。時代に合わせたりせん。」というのが柴山俊之の行動原則。確かに、最近のロックは雰囲気とサウンドのイメージを優先するが、彼はそれに反して歌そのもが持つ根源的な力、歌い手の存在感を大切にしている。つまり、ヴォーカルのぶっつけ本番ノリは、歌に魂を吹き込み、リアリティーを与える為であり、そこにあるのは表現に対する誠実さである。それ故、初めて聴く耳には他のロックめいたものに比べ、異質なものと感じられるかもしれない。しかし、そのむき出しに自己をさらけ出すヴォーカルは、彼の肉体、ロマンチシズム、欲望、生きざまなどのもろもろを含む存在そのものを表現したものであり、最近の音楽が切り捨てていった何かがそこにあると僕は感じる。
つまり、何だ。久しぶりに動き出した彼に敬意を表しながら、じっくりと彼のヴォーカルに耳を傾けよう。そういう事だ。
「今回のLPはメジャーで出す以上にメジャーな意識で作った。」の言葉は、彼、柴山俊之が今、音楽に対して打算や野心にとらわれず、開放された状態にある事を示している。
さあ、11月に福岡でのコンサートも決定した。行くぞっ!! |
(協力:Juke Record / 構成:本田ふぢを)
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