the hakata rock & photo magazine BEATMAKS #23
44 MAGNUM
2年間の沈黙。メタルシーンとの決別。
しかしそれは当然すぎる程当然の事だった。
From HAKATA with Love & Peace since 1981
●なんて我儘なバンドなんだ。
広瀬=唯みんなで寄ってたかってアレンジするものだからトゲは無くなってしまいますね。その分受け入れ易いとは思うけど。だから次のアルバムではトゲのある奴をやりたいからアレンジは変えても一回だけだと思います。その方が個性は残るから。

●結局時間的にはどの位かかったんですか?
広瀬=七月から初めて終わったのが十月ですから足掛け四カ月です。

●とにかくテンポの早い今の日本の音楽シーンの動きを考えると結構時間かけてますね。
梅原=そうですね。大体年間二枚とかで二年で三枚というのが普通なんですがうちの場合そういう感じで曲を作っているから一年に一枚しか出せなかったんですよ。
広瀬=毎回そうなんですが録音する時よりリミックスダウンの方に時間がかかるんですよ。みんながこれ良いじゃない!と言っても自分が思い入れある曲だったらこういう音は勘弁してくれ!と言ってみんなを説得したり、逆に説得されたりそういう意味では本当に我儘ですね。
梅原=今回も予定では一週間でトラックダウンが終わる筈だったんですが案の定押しまして(予定より長びいたり、遅れる事)折れた部分もあり、折れない部分もありであーだこーだ言いながらやりました。しつこいくらい言っても分からない時は自分で機械動かしたりしてね。2ndの時なんかミキサーと全然ノリが合わなくて途中からメンバーとマネージャーだけで作ったんですよ。

●そういう話を聞くと凄い完璧主義者という感じがするんですが、どういう所が譲れないんですか?
梅原=思い入れです。
広瀬=例えばイントロのスネアの音一発で曲のイメージが変わってしまうでしょう。
梅原=あとはボーカルの使い方ですね。

●なる程。

饒舌で早口で喋る広瀬と落ち着いた低い声で喋る梅原.44マグナムに関して僕が抱いていたイメージは今や砂浜に打ち捨てられた自転車の様に役に立たなくなってしまっていた様だ。数年前メタルの波が到来した時多くのバンドがデビューしたがブームの終焉とと共に大多数は波間に消えてしまった.44マグナムが今後日本の音楽シーンの中でどういう位置を占めるのかわからないが彼等は今独自の方法で新しいスタートを切ろうとしている。

Dec.18 1987/セントラルホテル福岡

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<原本発行 1988年3月20日/復刻初版 1999年4月6日/改訂二版 2000年12月27日>
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