the hakata rock & photo magazine BEATMAKS #23
Live Hakata #23 - December 27,1987 -
ROCKLOVE 10 at 福岡ビブレホール
From HAKATA with Love & Peace since 1981











ソリッド・ボンド トンパツはマディーズ。三人組なんだけどドラムスが強力なおかげで音が薄いって感じはしない。アコースティック・ギターを使ったりして曲の展開がバリエーション豊なのは良かったけれど 1 バンド 30 分という時間を考えるともうちょっとアレンジを煮詰めて(例えばイントロ、間奏は八小節だけにするとか)コンソメみたいにギュッと濃縮したショート・バーブライト・ロッカーズジョンでやった方が印象が深かったのではないでしょうか?あとボーカルの男の子らしい可愛さがアイドル好きのミーハーにもウケル要素を持っているのが気に入った。このバンドは小倉や黒崎でもよくライブをやっているらしく前の方で踊っていた一群の明るさは万事に控えめな博多のライブ・ギャルと比べると明らかに異質なノリがあった。
 これと対照的にどこまでも男臭いロックンロールで迫ったのが天狗。あの山善がこのバンドの名付け親だそうだから当然と言えば当然か。最初から最後までフルパワーでガンガンこれでもかこれでもかと押してくるような熱演は見ていてジャンク・アート非常に気持ち良かった。このバンドも三人なのだがパワー感の点ではこの日の No.1 だったと思う。元ティーンエイジ・ニュースのドラムの沖和也がドラムを叩きながら歌っているのだが最後まで息が上がらなかったのは立派!背の高いギターの兄ちゃんもカッコ良かった。
 そして本人曰く横浜中華街あたりのチンピラチャイニーズ・ロックを身上とするブライトロッカーズ。ボーカルの大神はいつものボーダーマディーズのシャツじゃなくてテラッと光るスーツを着て登場した。あの富士映画や 80'S ファクトリー時代に活躍したラストシーンからの移籍があったようでギターが一本増えて五人編成になっていた。確かに音は厚くなったがバンドとしては却ってまとまりを欠いたような気がしたのは何故だろう?
 8 曲入りのカセット・テープ Rock'n Roll Dr.をリリースしたばかりのソリッド・ボンドだがこの日のライブにはいつものキレがなかったのが残念。充分パワフルでライブ感はあるのだがそれだけで聴いてる方は疲れてくる。若手の中では安定した演奏力を持つだけに歌詞に天狗もう一ヒネリあれば面白いバンドになると思う。それとボーカルの波多江は皮ジャンよりも絶対ジャケット姿の方が似合う。気合い一発も良いけどたまにはこういう軽っぽい雰囲気も楽しんで下さい。
 トリはジャンク・アート。この前と同じくドラムなしでシーケンサーとシンセで合成した音を PCM で録音したビデオテープをバックに独自の世界を展開した。解らない人には解らないだろうけどとにかく歌詞がユニーク。背広を肩に引っ掛けていなせにギターを弾く松川といい上下縦横のスーツを着たボーカルの福島のデビッド・ボウイを思わせるアクションといい、良い意味で博多らしくない都会的な魅力を持つバンドという気がします。僕の記憶では博多ではこの手のバンドが成功した事はあまり無いので頑張って下さい。



(徳留)
本掲載記事内容及び掲載写真の著作権は別記が無い限り全てビートマックスに帰属しています。
無許可ダウンロード等による本文や写真の複写転載及び二次利用等は固くお断り致します。
<原本発行 1988年3月20日/復刻初版 2001年3月8日>
http://www.beatmaks.com/magazine/


the hakata rock & photo magazine BEATMAKS #23



copyright (C)1988 & 2001 Hakata BEATMAKS Studio