the hakata rock & photo magazine BEATMAKS #24
ROUGE
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 象は動物園の人気者だ。身体は大きいし頭も良いから芸も覚える事が出来る。長い鼻に小さな目、気は優しくて力持ちというイメージがぴったりする。もちろんサーカスでも書かす事の出来ない貴重な戦力で、象抜きの動物ショーなんて考えられない程だ。
 自然な状態に置かれた野生動物の多くはある程度の個数、それも老若男女、子供まで含んだ群を形成して生活するのが普通だ。象の場合も例外ではないが、まれに非常に強い個体が群を離れたった一匹で行動する場合がある。アフリカのサファリの隅々まで知り尽くし、動物の生態や知識に関してはヘタな学者より詳しいガイドがもしこういう象に会ったらすぐに逃げ出すだろう。普通野生動物は危害が加えられない限りめったに人間を襲わないものだが、この場合大抵凶暴になっていて襲ってくる可能性があるからだ。ローグという言葉には群を離れた凶暴な象という意味がある。
 実を言うと上に書いた事の半分以上はローグのボーカルの奥野敦士の受け売りである。4月12日、都久志会館で開かれたロックサーキットに盟友レビッシュと共に共演し福岡2回目のライブを無事終了したローグに翌々日インタビューを試みた。もちろん話題は2ndアルバムについてだが、あちこち話が飛んでしまったのは何故なんでしょう?

●1stアルバムのジャケットがモダンタイムスみたいな感じで、働くローグは美しい、というキャッチコピーが付いていたのに、2ndアルバムはぐっとオシャレになりましたね。
奥野=1stの方が作られたイメージなんですよ。これが普通なんです。

●2ndのジャケットは海岸で波打際に4人がやや逆行気味に写っているだけで随分シンプルなデザインなんですが、これは何をイメージしているんですか?
奥野=人造物が無い所が良いという意見が出て、自然の中の人間という感じです。音もデジタルなものは使ってないから機械っぽくないと思う。

●それもやはりバンド名のイメージからきてるんですか?
奥野=いちがいにそうは言えないけど….。

ROUGE at 福岡都久志会館 (APR.1988)●バンド名だけ見ると随分アナーキーなバンドじゃないかと思ってたんですが、ライブを見ると正統派のビートが強いバンドという感じがしました。
奥野=ローグという名前は語呂が良いし、そんなに考えて選んだ訳じゃないんですよ。後からこじつけただけです。

●それにしてもアルバムタイトルの「セレナーデ」はロックっぽくないですね。
奥野=別にロックには拘ってないんですよ。今凄くエイトビートのロックが流行しているけど、ローグの場合はロックに拘るんじゃなくいろんなことをやっていくバンドという感じです。

●以外ですね。
奥野=そうですか?

●だって去年から今年にかけて3、4年前から東京でビートパンクとかビートロックとか呼ばれて活動していたバンドが次々とデビューしているでしょう。結構みんな活発にギグの主催とか企画をしていたからロックという言葉には思い入れが深いと思っていたんですが。
香川=自分等でやる分にはそういう解釈もあるけど、それを人がどうとろうが関係無い、という事ですね。だから人がこんなのロックじゃねえよ、と言っても、ああいいよ、という感じです。
奥野=そういう意味の拘りは全然ないです。

●でも構成を見たら典型的な4ピースバンドだし、テクニック的にそんなに難しい事をやってる訳でもないでしょう。
奥野=そういうのって楽器で決まるみたいね。もしかしてエレキギターの代わりにフォークギターが入っていたらフォークバンドになるのかな?

●ただローグの場合は歌詞の重要性が高いような気がします。
奥野=そこが他のバンドとは違うと思う。歌詞は凄く大切です。他のバンドはまずカッコよいアレンジがあってそれにメロディをくっつけて歌詞を乗せてる気がする。

●作り方が違うという事ですか?
奥野=うちの場合はアレンジは二の次で歌詞とメロディから作っていくから。

●たしかに最近アレンジ優先でリミックスとか派手なアレンジが流行ってますね。
奥野=昔ながらのやり方ですけどやっぱり質の高い曲を作りたいですから。あくまで曲を生かすようなアレンジでいきたいね。昔の歌謡曲の作り方と同じですよ。だから歌を邪魔したり旋律を邪魔するものがいたらどけてやると….












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<原本発行 1988年6月20日/復刻初版 1999年5月31日/改訂三版 2004年4月21日>
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