the hakata rock & photo magazine BEATMAKS #25
鉈の重さとカミソリの切れ味を持ったスーパー・ヘビー級のニュー・フェイス
OUTRAGE
- Live at Drum Be-1 / Aug 8,1988 -
From HAKATA with Love & Peace since 1981
メジャー・デビューしたものの生活の拠点は名古屋に置いたまま活動しているアウトレイジは最近見たバンドの中ではとびきりイキの良いメタル界のニュー・フェイスだ。もちろん年齢的な若さがステージで爆発して完全燃焼する姿が大きな魅力ではあるが、単に力に頼って暴走するのではなくて溢れるパワーを効果的に生かす緻密な構成力にオリジナルサウンドを作っていこうという彼等の意欲を感じる事が出来るのだ。

あまりにストレート過ぎる博多のバンドを見慣れた目からも、タイプが違うけれどこれもまたもう一つのストレートという感じがする。メンバーはかすれた声が特徴の丹下真也(dr)、ステージで客のパワーを真っ向から受け止める橋本直樹(vo)、真のある骨太の音を出す阿部洋介(g)、丹下と一緒になって切れの良いリズムを生み出す安井義博(b)4人。アウトレイジの場合各各の個人プレイよりもメンバー全員が合体して巨大なバイブレーションになりライブハウスの箱ごと揺すってしまう所にライブの醍醐味がある。これはもう経験するしかないですよ。

●アウトレイジと言えばポスターを見ても眉間に皺を寄せたりして結構ハードなイメージがありますね。
橋本=あの時逆光で太陽がまぶしかったもんですから。(笑)
阿部=ステージではそういう面もありますけど私生活で物をぶっ壊すとかはないですよ。

OUTRAGE at Drum Be1 (aug1988)●ドアの所に「今日はダイブは禁止」と書いてありましたがお客さんも割とエキサイトする方でしょう?
安井=そういう場所ではそういう風になりますね。だから時には中断する事もあります。
橋本=でもただ暴れるだけとは違いますよ。
丹下=僕達みたいなバンドは好きな人しか見に来ないから、みんなノッてくれます。

●その辺で今一番過激なバンドと言う評価をどう思いますか?
阿部=過激という言葉自体ステージが過激とか、言葉が過激とかいろいろな意味があるけれど、ある面ではそうかもしれない。別にステージの上で暴れ出すとかじゃないですよ。僕達の音楽にもソフトな面と過激な面があるんだけど、押しと引きというか、ソフトな面がるから過激な面が目立っているんじゃないかな。
橋本=僕も暴力的じゃない過激さがあると思います。

●たとえば一時のパンクのバイオレンスとはまた違う奴ですか?
阿部=それはお客さんが判断する事でしょうけど演奏している時は過激な気持ちでやってますよ。

●お客さんを見たらみんな煽ってやろうと思いますか?
安井=そういう気持ちはあるけど逆に煽られる事もあります。
丹下=普通髪立てて派手なメイクをしたら過激だと言われるでしょう。僕達はこんな風に髪も立てないし、メイクもあんまりやらないけど音は凄く過激だと思っているから自分達が真のメタルだと思ってやっています。
阿部=僕達はこういうバンドだとイメージの面でお客さんに押し付ける気は無いんです。ただ自分達の作る音楽が攻撃性があるという事だけだと思う。

●どうしてそういう攻撃性のある刺激的な音楽が好きなんですか?
阿部=やっぱり自分達の聴いてきた音楽がそういう音楽だったからじゃないですか?

●例えばどういうの?
丹下=みんな共通しているんだけどやっぱりニュー・ウェイブ・オブ・ブリティッシュ・メタルのバンドです。その中でも特に硬派のバンド、例えばモーター・ヘッドなんかが好きだったんですね。それが僕達の音楽性に反映しているんじゃないですか。
橋本=僕はブラック・サバスもディープ・パープルも好きなんですが。両方とも過激だと思います。

●それではアウトレイジというバンドはスラッシュという言葉一つじゃくくれないみたいですね。
丹下=やっぱり押す所は押して引く所は引くという事です。
安井=確かに早い曲も好きだけど、遅いというか重い曲も好きだから両方やりたい。俺達欲張りだから。だから一概に早い曲一辺倒のスラッシュ・バンドとは違う。

●事務所がアンセムと一緒だから比較される事もあると思うけど自分ではどう思ってますか?
丹下=見習う所も多いけどあきらかに違うバンドだから比較出来ないと思います。
橋本=音楽性とか曲作りの面でアンセムは凄く良い所を狙っていると思う。












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<原本発行 1988年9月20日/復刻初版 1999年1月4日/改訂三版 2004年4月22日>
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