the hakata rock & photo magazine BEATMAKS #25
SHOW-YA
- 寺田恵子インタビュー -
From HAKATA with Love & Peace since 1981
ロックバンドの存在証明(アリバイ)がライブツアーにあるとしたらそれを支える体力面で女は男に比べて大きなハンディを背負っている事は事実だが、先頃ライブアルバムをリリースしたSHOW−YAのスケジュールを見たら必ずしもそうとは言えないようだ。変に間隔を開けるよりもかえって連チャンでやった方が体調が良いという位ライブ慣れしているのは頼もしい限り。福岡初ライブの後楽屋で胸元の薔薇がトレードマークになっているボーカルの寺田恵子にインタビューしてみた。

PEARL

●胸の薔薇は入れ墨ですか?
 そうです。シールなんだけど本物そっくりでしょ。

●それを見るとベッド・ミドラーが主演した映画(ジム・モリソン、ジミ・ヘンドリックスなどと共に70年代を象徴するロッククイーンであるジャニス・ジョプリンの半生を描いた映画。主演はベッド・ミドラー。ROSEというタイトルで公開されたので興味ある人はレンタル屋さんの音楽ビデオコーナーにあると思うから是非見てね)を思い出しますね。今日も最後の曲でMove Over(ジャニスの遺作になってしまったLP= PEARLに収められている彼女の代表的な曲。70年10月4日このLPの完成を待たずに彼女は急した。オーバードラックが原因とされているが詳しい事は不明。アルバムの中には彼女がボーカルを吹き込む前に亡くなった為インストゥルメンタルになった曲も一曲入っている。ちなみにパールとは彼女の愛称)をちらりと演ったでしょ。
 もともと私はカルメンマキさんが凄く好きだったんですけど彼女のルーツがジャニスだと知ってそれからジャニスが好きになったんです。前から薔薇の花は好きだったんSHOW-YA at 福岡ビブレホール  (July11,1988)ですがクリスマスにあるファンから黒い薔薇をプレゼントに貰ったんですよ。それからどんどん惹かれるようになって今では薔薇なしでは生きていけないですね。だからこのタトゥシールは只の飾りじゃなくて私の分身みたいなものです。夜寝る時は剥すんですが起きてる時はずっとつけてます。

●カルメンマキといいジャニスといい主に60年代から70年代に活躍した人ですがその頃のロックが好きなんですか?
 基本的にあの時代の音楽は凄く好きです。今の音楽も悪くはないんだけど心に残る名曲が少ない様な気がする。だからあの時代を曵きずりたいんだと思う。

●つまりセックス&ドラッグ&ロックン・ロールですか?
 そういうのは全然あたしらは関係ないけどあの時代がやっぱりロックが一番ロックらしかったんじゃないですか?何かに凄く不満があってその掃け口としてロックやったり、生きざまというか生活全部がロックみたいな部分があったでしょう。今はいろんな趣味がある中の一つみたいな感覚でロックを捉えている人が多いから。ロックこそ全て、ロックを取ったら何も残らない、ロックがあるから生きていけるという位の情熱が無いと暑いものは伝えられないと思うんですよ。アマチュアバンドを見ていてもそうなんだけど最近の子は何かに熱中するという事があまり無いでしょう。コンテストを見ても変にプロフェッショナルになり過ぎていてアマチュア本来の勢いがなくなっているみたい。

●自分で自分を見切っちゃっているみたい。
 それが凄く悲しいな。力云々よりもステージで自分の生きざまが出せたらうまいへたは関係無いような気がするんですよ。だから自分もうまく歌おうなんて考えてないです。ただ私は歌が好きで声が出ようが出まいが歌う事をあきらめないで歌い続けるだけです。ツアーが続くとだんだん咽も疲れてきて声がうまく出なくなるかもしれないけど私は私の心をみんなに伝えたいな。

●ライブアルバムを作ったり100本ライブを企画したり今までの女の子バンドと比べるとやり方が違いますね。
 やっぱり本物を意識したいから。世界的に見ても女バンドの歴史は浅いし、確かに女の子バンド=イロモノ的なイメージがあるけれど最近はそうでもないんですよ。にもかかわらず相変わらずそういう目で見ている人がいるからそんな偏見を打ち砕く為にも誰かがやらなきゃ次に続く人は出て来ないと思うんですよ。だからそういう部分で自分達がやれたらなあ、と考えてます。凄くデカイ事だし大変だと思うけどやりがいはある。












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<原本発行 1988年9月20日/復刻初版 1998年12月21日/改訂三版 2004年3月30日>
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