the hakata rock & photo magazine BEATMAKS #26
THE SHAM
- 佐々木基晃インタビュー -
From HAKATA with Love & Peace since 1981
 88年5月に博多から上京して以来マイペースで活動していた(月一回位の割合で都内や横浜のライブハウスに出演しながら曲作りを重ねていたそうだ)シャムのデビュー・アルバムが11月28日にリリースされた。アルバム・タイトルはシャムのセカンド・ネームとでも言うべきTOO UCH GAMBLER。一聴してまず気が付いたのはサウンド面でアマチュア時代(本誌20号で特集しています)よりもかなりロックンロール色が強くなった所だ。一体どういう心境の変化なのか、殆どの曲を書いているボーカル&リーダーの佐々木基晃にインタビューしてみた。

● 東京にいってから変わった事は?
 別にないね。以前ツアーで東京に行った事もあるし、これといって何も変わらないですよ。相変わらず酒飲んで適当にやってます。
SHAM (佐々木基晃)1988
● 音が大分変わったんじゃない?
 サウンド面では好きな事が出来るようになった。アマチュア時代はとにかくレコード会社に入らなきゃ、と思っていたからいろいろ考えながら音を出していたけど、今は最初にバンドを作った時(キーボードなしのギターバンドだった)の音に戻ったというか、もともとやりたかった事が出来るようになったね。普通アマチュア時代にやりたい事をやってプロになったらそれが出来なくなったという話を聞くけど、うちの場合は反対です。

● 一時NWっぽくなったり、ドアーズみたいな曲をやっていたけど。
 だってあのまま普通のブルースっぽいロックンロールやっていたら周りから注目浴びる事なかったし、こんなに早くデビュー出来なかったんじゃないですか。

●アルバムに入っているのは東京に行ってから作った曲が殆どだそうだけど?
 というか博多に居た時から溜めていたものを一気に出したという感じやね。博多でやるには渋過ぎるし、東京に行けるようなものでもないし、マスターベーションはしたくなかったから。

●普通1stアルバムはアマチュア時代の集大成みたいなレコードになるんじゃないの?
 それが御決まりかもしれないけど、俺達あんまり関係ないからね。でも、元々やりたかった曲を出したという点では集大成みたいなものかもしれないですよ。

●しかし博多のファンからしたらアマチュア時代にやっていた曲をやって欲しいと思うんじゃないの?
 そんなの関係ないよ。俺達は客に媚る為にやっているんじゃない。俺が楽しいからやっているだけだからさ。それで解らない奴は何やっても解らないと思うし。

●東京行ってから他の博多出身のバンドと交流はありますか?
 交流というより一緒に飲みに行くという感じですが、モッズの森山さんとかチェッカーズのメンバーとかとよく会ってます。

●そうやって得られるものはあるの?
 あるある。へたにリハーサルやるよりも良いみたい。やっぱり先輩だし、飲んでいろんな話する中で得られるものはありますよ。

●アルバム・タイトルのTOO MUCH GAMBLERにはどういう意味があるの?
 博多を出る最後に書いた曲のタイトルなんだけど、もしシャムにもう一つ名前があるとしたらそれがTOO MUCH GAMBLER。

●自分で自分達の事をギャンブラーだと思いますか?
 うん。ある意味でうまくだましたし、東京にも行けたし、ヘタなプロより貰うものは貰っているし(笑)。うまくやったな、と。

●賭けに勝った?
 いや、まだ勝った段階じゃないですから。

●でも、プロになったじゃない。
 そんなの勝ちじゃないですよ。俺は金貰えるのがプロだと思うけど、アマチュア時代から気持ちの中では俺達はロックンロールのプロフェッショナルだと思っていたから。だからそんな次元の低い考え方で物事を判断したくないね。こいつ等を超える為にやる、とかそういうくだらん次元でやりたくない。

●じゃあまだ賭けは続いてるわけ?
 そうですね。東京の街は駆引きも多いし。

●スリルが味わいたいから賭けるの?
 きっと生まれつきそうなんですよ。自分が望んでなくても自然にそうなってくるんですよ。だってロックンロールやる事自体が賭けみたいなものだし。喰えるかどうか解らない状態から始まって、東京行けるかどうか、行っても売れるかどうか解らないでしょう。














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<原本発行 1988年12月20日/復刻初版 1998年11月28日/改訂三版 2004年4月13日>
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