the hakata rock & photo magazine BEATMAKS #26
☆気分一新!☆ニューアルバムの制作に入った☆山部善次郎☆☆
Return of YANAZEN !!
− 山善の復活 −
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 84年夏に復活して以来数々の奇行(本誌3号、7号、14号を参照)が話題になって伝説の石投げ男として博多の狂気とまで呼ばれた山部善次郎だが86年冬にリリースしたアルバム=DENGERに続きついに新しいアルバムの制作に入った。このアルバム制作に先立って9月24日に復活ソロ・ライブがBe-1で行われたが一部が弾き語りとゲスト・タイム、二部が博多ロックシーンを斬る!というタイトルで座談会、そして三部が平山やキング・ビーのダブ(b)をバックにバンド・スタイルでのハードなロックンロールというなかなか凝った構成のショーだった。今回はこのライブの模様と合わせて現在録音中のアルバムについてレポートしてみよう。

 前回のアルバムが豪快な男のロックンロールをメインにしたバンド・スタイルでまとめてあったのに対し、今回のアルバムはエグゼクティブ・プロデューサーこそ前回にひき続きポートレート・レコードの柏木省三氏だが、アレンジやバック・メンバーの人選まで含めたサウンド・プロデュースを第一期ミッドナイト・スペシャルのギタリストであったヒーコンの石橋三喜彦に全面的にまかせている事がこれまでと決定的に違う所だろう。

 石橋氏によると確かに山善のロックンロールは最近の若手より数段パワフルだが山善の魅力はそれだけではない。ソウル、R&B、フォークまで内含する彼の幅広い音楽性を引き出す為に今回は曲によってミュージシャンを変えるという贅沢かつシンプルな方法をとっているそうだ。仕上がりとしてはガチガチのロックンロール・アルバムではなくてボーカルを全面に立てたバラエティ豊かかつ音楽的にはシンプルな大人のロックンロールになりそうだ。

 最終的には予定されている参加ミュージシャンは20人程度だが、元アクシデンツの宮本秀二(dr)、同じく元アクシデンツでDENGERの録音にも参加した穴井仁吉(b)、山善の愛弟子で"てんぐ"のリーダーの沖和也(dr)、元ティーンエイジ・ニュースの平山克美(g)、元ホット・ロッドの曽我こうぞう(g)、元ティーンエイジ・ニュースの正木(b)など福岡でもそうそうたるミュージシャンの名前が挙がっている。

 仮タイトルがHomemadeで10曲から12曲収録する予定。殆どの作詞作曲は山善だがカバーとして88年8月に都久志会館でモッズとジョイントした時も披露した「ブラザー・ルイ」を一曲予定している。89年春に発売するそうなので乞う御期待。ボーカリストとしての山善のデビュー・アルバムとも言えるこのアルバムでこれまで数々の伝説に包まれていた真の姿が明らかになるかもしれない。

 「リラックスして録音できるし、今度のアルバムには絶対自信がある。いろんな山善が聴けるけん楽しみにしときやい。来年はとにかくやります。」という様にいたってまともな発言に山善のこのアルバムに賭けるただならぬ決意が込められているようで背筋に寒いものを感じたのは私だけだろうか。世界共通の異常気象の為か今年も日本は冷夏の影響で台風もなかったが来年はまたまた嵐が吹き荒れそうな気がするぞ。



(取材&構成/徳留 豊)







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<原本発行 1988年12月20日/復刻初版 2001年11月8日>
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