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まず会場に入って観客が一杯いるのにビックリ。二つのバンドとも決して流行の音楽ではないのに(失礼)やっぱりパワーあるなあ、と感じさせられました。ドラムの角野一人がコントロール・タワーを勤めるプライムは黒の似合うキュートな女性ボーカルMISAをフーチャーした福岡では珍しい本格的なブラック・コンテンポラリー・タイプのバンド。古くはジミー・スミス、新しくはジェームス・テーラー・カルテットの薫り漂う所が通好み。 当然カバーもガンガンやるんだけど、昔の曲ばっかりじゃなくて最新流行中の曲も演奏する所にこのバンドのプライドを感じます。要するにカバーだろうとオリジナルだろうと、古かろうと新しかろうと良いものは良い訳で、あまり一般的には知られていない過去の名曲を引っ張り出してきてカバーして「どうだ。渋いだろう?」というだけが全てじゃないでしょう?全体的な傾向として日本で黒っぽい音楽やってる人はどうしてもマニアック(趣味的)な方向に目が行きがちですが、プライムの場合それが露骨に感じられない所が素敵です。もちろん自分が好きな音楽に対するこだわりはあるけど、同時にリビング・ミュージックとしての可能性を自分たちなりに追求しているという点で(やってる音楽は違うけど)ミュート・ビートなんかと共通するものがあるみたい。こういうバンドが増えてきたらもっとシーンが面白くなると思うのにな。最初はアコースティック・ギターの弾き語りからスタートした山部善次郎。何を喋っているのか時々解らなくなる愉快な博多弁まるだしのMCと相まって、やっぱ この人のステージは人をひきつけるものがある。Naturalyに入る予定だったブラザー・ルイが印象に残りました。さて、バンド・スタイルになってのステージだが本日のゲストはブルース・ハープの名手で86年にカメレオン・レーベルからリリースされた山善の記念すべきデビュー・アルバム=Danger(本誌14号参照)にも参加した中野茂樹。さらに愛妻絵里さんを含む女性コーラスが二人。5人編成の早いロックンロールも迫力があって好きだけど、女性コーラス入りで聴く「グッバイ・ママ」には格別の趣がある。シメは当然の如く「男が女を愛する時」でアンコールは「キャデラック」。酸いも甘いも噛み分けた大人のロックンロールを存分に味あわせてくれた.プライム、山善ともに黒人音楽に強い影響を受けている点では同じだが、結果として出て来た音を比べてみるとプライムがソフト・スティケート派、山善が豪快派という感じ。これはボーカリストとしての個性が音楽性に反映していると言う事が出来るのではないでしょうか。 (中村) |
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